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専門用語 樹脂ホースの販売でよく使う用語集
1. 【MSDS】 化学物質等安全データシート
2. 【可塑剤】かそざい
3. 【軟質塩ビに使用される可塑剤】
4. 【ポリウレタンの種類】
5. 【オレフィン系樹脂の種類】
6. 【使用圧力と破裂圧力の関係】
7. 【食品衛生法 厚生労働省告示第201号】
8. 【キンク】英語:kink
9. 【プリッキング】
1. 【MSDS】 化学物質等安全データシート
よく弊社に問い合わせがあることの一つにMSDSがあります。聞き慣れない言葉なので、MSDSって何だろうと思いますよね、実は合成樹脂や化学薬品の成分や危険性、取り扱い方を説明する書類のことです。

化学物質の管理をきちんとしていくためには、事業者(八興)が自分の取り扱っている化学物質やそれを含む製品に関して、その成分や性質、取扱い方法を知っておく必要があります。

「化学物質等安全データシート」(MSDS)とは、事業者(八興)が化学物質や製品を他の事業者に出荷する際に、その相手方(お客様)に対して、その化学物質に関する情報を提供するためのものです。

「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」では、政令で定める第一種指定化学物質、第二種指定化学物質及びこれらを含む一定の製品(「指定化学物質等」)について、このMSDSを提供することが義務化されました。
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2. 【可塑剤】かそざい
軟質塩化ビニルのホースは油などを流すとホースが硬化してきます。また、温度が高い流体や環境でビニルホースを使用している場合もホースは硬化してきます。あれって何でだろうと思いますよね。

柔らかくするために練り込んだ可塑剤が油に溶け出して、ホースが硬化してしまうのです。

ホースにはいろいろな成分が含まれていますが、塩ビホースには可塑剤というオイル成分が含まれています。またまた専門用語になってしまいますが、可塑剤とはある材料に柔軟性を与えたり、加工をしやすくするために添加する物質のことです。簡単に言うと合成樹脂を柔らかくする為の混ぜ合わせる油のようなものです。

可塑剤は主に、塩ビを中心としたプラスチックを軟らかくするために用いられ、そのほとんどが酸とアルコールから合成される化合物(一般にエステルといわれるもの)です。代表的な可塑剤はフタル酸エステルなどです。フタル酸エステルといえば、一時期環境ホルモン問題で社会的に問題視されたこともあります。今でも、おもちゃ業界ではフタル酸エステルの含有は禁止されているそうです。
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3. 【軟質塩ビに使用される可塑剤】
軟質塩化ビニルに配合する可塑剤にもさまざまな種類があり、用途、流体に応じて可塑剤を選択します。ここでは代表的な可塑剤と特徴を説明します。

1.フタル酸エステル(DOP(DEHP)、DINP等)
塩化ビニル樹脂用可塑剤として最も広範囲に使用されている代表的な汎用可塑剤。安価で物性バランスが良いため広範囲の用途に使用される。
日本では 2002年に厚生労働省より、食品用の器具や容器包装およびおもちゃについてDEHPを原材料とするポリ塩化ビニルの使用を禁止する通知が出された。

2.アジピン酸エステル(DOA、DINA等)
こちらに分類される可塑剤の特徴は耐寒性に優れる。中には耐熱性にも優れる特徴をもった可塑剤もある。食品用ラップフィルム等に使用されている。

3.トリメリット酸エステル (TOTM等)
耐候性・耐熱老化性、耐石鹸水性に優れた低揮発性の可塑剤で、 ABS樹脂に対する非移行性に優れた耐久性可塑剤。

4.ポリエステル系
カルボン酸とグリコールから成る低分子ポリエステル。低揮発性・耐油性・非移行性の可塑剤。耐油性軟質塩化ビニルホースによく使用される。
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4. 【ポリウレタンの種類】
ウレタン樹脂ともいう。プラスチックの分類を表す略号はPUである。ポリウレタンは、水分による加水分解や空気中の窒素酸化物(NOx)、塩分、紫外線、熱、微生物などの影響で徐々に分解される。また、ナチュラル色は透明だが紫外線により黄色くなりやすい。代表的なポリウレタンの種類と特徴を説明します。

1.アジペート系ポリウレタン
安価・耐油性・機械的強度に優れる。水・カビに弱く加水分解をおこすのが弱点。最近は改質材により、高温多湿のような特殊環境でなければ、加水分解の発生が抑えられるようになってきた。汎用のウレタンエアーホースに使われることが多い。

2.エーテル系ポリウレタン
アジペート系に比べ高価・耐水性・耐カビ性・耐寒性に優れる。耐油性・耐熱性・機械的強度はアジペート系に劣る。空圧機器用のウレタンチューブに使用されることが多い。

3.ポリカーボネート系ポリウレタン
高価・耐水性・耐カビ性・耐油性・耐熱性・機械的強度に優れる。耐寒性は悪い。特殊な用途ととしてOEMチューブで採用となるケースがある。
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5. 【オレフィン系樹脂の種類】
ポリオレフィンとは、炭素(C)と水素(H)からできたプラスチックの総称です。正確には二重結合を1箇もった鎖状炭化水素の総称で結晶高分子からなるため結晶化度により物性が変化します。代表的なオレフィン系樹脂は下記のような樹脂があります。

◆ポリエチレン(PE)
エチレンが重合した構造を持つ高分子である。最も単純な構造をもつ高分子であり容器や包装用フィルムをはじめ、様々な用途に利用されている。密度や分子量により性質が大きく変わり高密度PE(HDPE)、低密度PE(LDPE)、直鎖状低密度PE(L-LDPE)などに分けられる。

◆ポリプロピレン(PP)
結晶性高分子の一つであり、軽量(比重約0.902)で機械的性質、剛性、曲げ疲労性などに優れている。耐熱性、耐ストレスクラッキング性はPEよりも優れているが低温衝撃性は劣る。医薬品包装、食品容器などに用いられることが多い。

◆エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)
エチレンと酢酸ビニルを共重合した熱可塑性樹脂でEVAと呼ばれる酢酸ビニル含量が多くなるに従って柔軟性を増し、ゴムに近い性質を示すようになる。JIS K 6731 にその品質規格が表示されている。熱に弱くラミネートパウチフィルムの接着層として使用される。

◆ポリブテン(PB)
分子量が非常に大きく耐熱クリープ特性、耐ストレスクラック性に優れた樹脂。住宅用給湯配管、冷暖房用空調配管などにチューブとして使用される。
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6. 【使用圧力と破裂圧力の関係】
ホースを選定する場合にカタログに記載されている使用条件を基に行います。その中に使用圧力という項目がありますが、使用圧力ってどうやって設定しているのだろうって思いますよね。

実は、使用圧力とはメーカーが設定した連続使用可能な耐圧力を指しているんですね。破裂圧力とはJIS‐K 6300−2が規定する試験方法でホースが破裂するまで加圧し、破裂した圧力を指します。当社では衝撃圧等を考慮して破裂圧力の1/4以下を使用圧力として設定しています。簡単に言うと、メーカーがホースの耐圧性能のテストをして設定した破裂しないで、連続使用可能な圧力なんですね。ただし、ホースと一緒に使用する継手の形状、アッセンブリの仕方によっては、ホースが破裂する前に継手からホースが抜けたり、ホースの性能を引き出せないための破裂現象(糸抜け破裂)が起こる可能性があります
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7. 【食品衛生法 厚生労働省告示第201号】
日本の食品衛生に関する法律は「食品衛生法」(昭和22年制定)です。

食衛法では食品用の容器・包装器具は有毒、有害な物質を使ってはいけません。また、容器が食品に触れて人の健康を損なうおそれのある容器・包装器具を、販売・使用をしてはいけないとしています。

この法律に基づいて、プラスチック製品の安全性を確保するための具体的な規格が「食品、添加物等の規格基準」として昭和34年に( 厚生省告示第370号として)定められました。

この規格基準はその後逐次改正され、「合成樹脂製器具又は容器包装の規格基準」(最終改正 平成18年3月31日厚生労働省告示第201号)として個別規格が定められています。

この規格の中で材質試験とは、食品に接触して用いられるプラスチック製品中に含まれてはならない物質の種類と基準値および試験を定めたものです。

溶出試験とは、プラスチック製品から溶けだして食品に移行する物質の総量を規制するための試験方法と規格です。

※ただし、これらの適合試験の内容は有毒有害物質の含有・溶出等の最低限度の試験のみです。

食品の容器包装として重要な食品への樹脂臭気の移行や味覚の異常については規格が無ないため、食品用ホースで食品衛生法適合でも思わぬトラブルになる可能性がありますので気をつけましょう。
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8. 【キンク】英語:kink
本来の意味は…(糸・綱(つな)などの)もつれ, ねじれ, 縮れ。

もともとはワイヤーロープなどの形状変化に使用する言葉である。

ロープがねじりとゆるみを同時に受け、そのためもつれと塑性(そせい)変形を起こした状態をいう。

ロープを解いているとき、または引き伸ばし中に撚りが入ったまま伸ばしてしまった時などに出きる極端な捻りが入った部分。ロープの曲がりぐせをキンクということもある。

転じてホース業界ではホースを折り曲げたときに円管がつぶれ閉塞する状態をいう。

従来のホース・チューブ素材である軟質塩ビは耐キンク性の優れた素材であったが塩ビ代替のエラストマーでは問題となることが多い。
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9. 【プリッキング】
ホース内層を透過したガスが溜って補強層剥離等のトラブルとなることを防止するため、外層から一定間隔で補強層に達するまで細い針を通してあけた穴のことをいう。

高圧ホースやエアーホース等にプリッキング加工を行う事が多い。

つまり、プリッキング加工を行うことにより、補強層と外層の間に溜まるエアーやガスを穴から逃がし、外層膨れや層間剥離を防ごうというわけである。

但し、いくらプリッキング加工を行っているからといっても、外層膨れや層間剥離が完全に防げるものではない。

例えば、外面シールの継手(ワンタッチ継手など)を使用すれば、ただちに補強層と外層の間にエアーが送られて、穴から逃げるエアー量より圧送されるエアー量が上回り、外層膨れや層間剥離というトラブルが発生するのでご注意されたし。

(これってありえないと思われるかもしれませんが、過去に実際にこんなトラブルがあったんですよ(^_^;))

くれぐれも内面シールの継手を使用してトラブルを未然に防ぎましょう。
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